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箸蔵小学校の4年生と、
写真の出前授業をしました

三好市フォトコンテスト2026「見つけた、三好」に挑戦する4年生のみなさん。
雨の教室で、写真を「伝わる1枚」にするためのコツを一緒に練習しました。

教室の窓ぎわで、タブレットを構えて外の校舎と木を撮影する児童たち
ベランダに面した窓ぎわで、タブレットを縦や横に構えて撮影練習。どの子も、画面の中で木や校舎をどこに置くかを探っていました。同じ窓から見える景色でも、縦で撮る子、横で撮る子、少し離れて全体を入れる子と、構え方がそれぞれ違います。写真の上に引いた線は、授業で使ったのと同じ「3×3のグリッド」です。
日時
2026年9月29日(火)13:50〜14:35
場所
三好市池田町 箸蔵小学校
対象
4年生 9名
講師
坪根道生
アシスタント
美﨑沙織
目的
三好市フォトコンテスト2026「見つけた、三好」への応募に向けた撮影の授業

9人の教室

箸蔵小学校の4年生は、全員で9人のクラスです。

教室には机が9つ。

人数が少ないぶん、一人ひとりの手元をのぞきながら、タブレットの持ち方やピントの合わせ方を確かめることができました。最後の発表でも、9人それぞれの一押しの1枚を大きな画面に映して、みんなでじっくり見ることができました。

質問も遠慮なく飛んできて、にぎやかで、あたたかい45分でした。

授業の準備

授業の前に、教室の65インチモニターにパソコンと映像スイッチャー、ワイヤレスマイクをつないでおきました。
作例の写真も、子どもたちがタブレットで撮った写真も、同じ大きな画面でみんなが一緒に見られるようにするためです。

授業前の教室。教卓の横の机にノートパソコンと映像機材が並んでいる
子どもたちが来る前の教室。机の上にはスライドを映すノートパソコンと、指し棒、映像の切り替え機材。9人分の机が、モニターのほうを向いて並んでいます。
映像スイッチャーとワイヤレスマイクの受信機を机の上で接続している様子
映像スイッチャーとワイヤレスマイクの受信機。声とスライドを確実に届けるために、普段の撮影現場と同じ機材を持ち込みました。

「わぁ〜」から始まった45分

最初に、これまで撮影してきた三好の風景写真をモニターに映すと、教室のあちこちから「わぁ〜」という声があがりました。

祖谷の山あいに約2週間通い続けて、雪山と紅葉と緑をひとつの画面に収めた1枚。山頂近くの池に空が映り込む瞬間を、登山3時間の先で待ち続けた1枚。紅葉の鉄橋を渡る観光列車を、週2回の運行と天気のタイミングに合わせて約3週間かけて準備した1枚。

子どもたちからは「明るいところと暗いところの差がきれい」「列車だけじゃなく景色も写っているから乗ってみたくなる」と、大人顔負けの感想が次々に飛び出しました。

モニターに映した風景写真を指し棒で示しながら説明する講師と、それを見つめる児童たち
指し棒でモニターの写真を示しながら、「どこがいちばん明るくて、どこがいちばん暗いかな?」と問いかける講師の坪根。明るいところと暗いところの差、つまりコントラストが大きいほど、写真は印象的に見えます。
AIでもきれいな絵は作れる時代。でも写真は、「自分がそこに行った」という本物の証です。

作例のあとには、AIで作った画像と写真の違いについても話しました。
写真は実在する場所の記録であり、撮った人がその場に立っていた証拠。
だからこそ、自分の足で見つけた三好を撮ってほしいと伝えました。

教室の後方から見た授業の様子。児童たちがモニターの写真に注目している
教室のうしろから。タブレットを机に置いたまま、全員の目がモニターの写真に向いています。
窓側から見た授業の様子。講師とアシスタントが前に立ち、児童が座って話を聞いている
窓側から見た教室。雨の日の柔らかい光の中で、写真が「見た人の心を動かす力」について考えました。

伝わる写真の4つのコツ

良い写真のための基本を4つにしぼり、タブレットを使って実際に撮影してみました。

  1. 光の向きを見る太陽のほうへ向けると、主役が暗く写ってしまいます。太陽を背中側に置くと、色が鮮やかに明るく写ります。
  2. 主役を決める何を見せたいかを先に決めて、いらないものはなるべく画面に入れない。見る人の目が迷わない写真になります。
  3. 線(グリッド)に合わせる3×3のマスの線や交わるところに主役を置くと、伝わりやすくなります。空を見せたいなら地平線は下の線に、田んぼや川を見せたいなら上の線に。
  4. ズームを使わず、自分の足で近づくズームは画質が落ちやすいので、自分が動いて主役を大きく。背の高いものは縦、横に広がるものは横でも撮ってみます。
児童たちが自分のタブレットを見ながら講師の説明を聞いている様子
説明を聞きながら、手元のタブレットでグリッドの表示や、画面をタッチしてピントを合わせる操作を確認。レンズを拭く、両手でしっかり持つ、といった撮る前の準備も一つずつおさらいしました。

雨の窓ぎわで、撮影練習

当日はあいにくの雨。外には出られなかったので、ベランダに面した窓ぎわと教室の中で撮影練習をしました。しゃがんだり、窓に近づいたり、縦にしたり横にしたり。一人ひとりが「何を主役にしようかな」と真剣に考えながらシャッターを切る姿が印象的でした。

タブレットを縦に構えて、窓の外の木と校舎を撮影する児童の後ろ姿
タブレットを縦に構えて、窓の外の木と校舎を狙っています。背の高い木だから縦で。授業で伝えた「形に合わせて縦と横を選ぶ」を、さっそく試していました。

「何が主役でしょう?」当てっこクイズ

最後は、練習で撮った中から一押しの1枚を選んで大きなモニターに映し、「何が主役でしょう?」をみんなで当てるクイズ形式で発表しました。

主役がグリッドの交わるところにきちんと置かれた「学校と木」や、線に沿って空と町なみを切り取った1枚など、主役がしっかり伝わる写真ばかりで、答えが次々と当たっていきました。雨の日を逆手に取って、霧に包まれた山を水平もきっちりそろえて撮った1枚には、私たちも思わず「おおっ」と声が出ました。

授業を終えて

授業の中では、撮影の構図や画面の比率について、小学生とは思えないような質問も飛び出しました。「いい写真を撮りたい」という子どもたちの意気込みがまっすぐ伝わってきて、たった45分でここまで「伝わる写真」が撮れるようになるのかと、その吸収力に驚かされた時間でした。

同じ箸蔵で育つ子どもたちが、自分の目で三好の魅力を見つけて写真にしてくれることが、私たちにとっても何よりうれしいことです。

いよいよ本番へ

撮ったらすぐ、覚えているうちに記入する「本番シート」と、4つの約束を持って臨みます。

  • 人が写るときは、その人に撮ってよいか聞く
  • 失敗に見える写真も消さずに残す
  • 色を変えるなどの加工はしない
  • 道路や川のそばでは、安全を第一に

みなさんが見つけた三好に出会えるのを、楽しみにしています。